公演の看板
しかし、翻訳もののミュージカルに対する心配もありました。
映画版「マイ・フェア・レディ」が僕にとって唯一の「マイ・フェア・レディ」ですから、大切なモノを壊される可能性をビンビンに感じていたのです。英語の韻や訛がヘタな日本語訳で陳腐になっていたらどうしよう。とくに「スペインの雨」なんか…。
そして、公演のチラシに掲載されている真央さまのイライザ姿が、オードリーに似せてはいるんだけど、と、とっても、強い!(笑)
いいさ、映画版は映画版!今回は真央さまを観にいくんだ!自分に言い聞かせて帝国劇場の席につき、幕が上がるのを待ちました。

心配をよそに、舞台は思っていた以上にうまく翻訳されていました。 もともと舞台で成功した作品ですし、映画版も舞台を意識した作りをしてるから、作品世界の違和感がないのが良かったですね。なかでも、衣装が映画のイメージと同じなのがいい感じです。
東宝制作の帝国劇場公演ですし、舞台独自のオリジナリティにこだわらず商業演劇に徹した点が良くも悪くもあるのですが、お金をかけるところにしっかりお金をかけているのはさすがです。