上賀茂神社・下鴨神社

平安京が作られる以前の話。 この地を支配していた豪族・賀茂氏の祖先にあたるのが、陰陽道の宗家・賀茂建角身命(カモタケツヌミノミコト)で、その娘玉依姫が生んだ子が別雷神(ワケイカズチノカミ)。そして子供を祀る上賀茂神社と、母親と祖父を祀る下鴨神社(賀茂御祖神社)という2つの神社ができました。かなり古い神社らしいです。
平安遷都の後、この2社は王城鎮護の神として崇敬されるようになって、伊勢神宮と同じように歴代の皇女が斉王として神に仕えていたとか。

立砂の前で

上加茂神社の立砂の前で
上賀茂神社の社殿前には、砂を円錐形に盛ったものが2つ並んでいます。これ、家の玄関などにする清めの塩盛りのオリジナルなんですね。
神社から少し歩いたところに、これまで謎だった神官の暮らしぶりを知ることができる「西村家別邸」があります。西村さん、買い取って公開してくれてありがとう。見事な庭園や、禊の井戸などを見ることができました。


原生林そのままの糺の森(ただすのもり)の奥に鎮座するのは下鴨神社(賀茂御祖神社)。
境内のそこかしこに、小石で囲まれたスポット・エリアがあって、そこが清めの場として封じられているのが不思議な感じでした。
お供え物を調理した「大炊殿」の公開をしていたので見てきました。どんなお供え物をしていたかの見本をみると、小さな器に魚がそのままで〜んと乗ってたり、ご飯を鼓型に固めてたり、さすがに人間の食べる食事とは違う神様のための特別なお食事って感じでした。はっきり言っておいしそうじゃない(^_^;
糺の森で
下鴨神社の糺の森で

さてこの2社は、国宝であると同時に世界遺産でもあります。日曜日の夜にTVでやっているお気に入りの番組「SONY presents 世界遺産」の1つって訳ですね。国宝よりも格が上のような気がするもんね、世界遺産って言われると。実際、世界遺産に登録されている神社・寺に行くと、目立つところにでかでかと「世界遺産」って書いてあったもん。



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