晴明神社
あらゆる呪術を用いて、天文、気象、占いなどを司る陰陽寮(おんみょうりょう)という役所があった平安時代。
「帝都物語」や「陰陽師」で知られる天才陰陽師・安倍晴明が住まいとしていた場所に建っているのが、この晴明神社。
そういうオカルトちっくなものに興味のない人には、なんの変哲もない佇まいの神社です。

晴明の母はキツネであるとされています。子供のころに陰陽師の第一人者賀茂忠行の弟子となった時には、すでに人間離れした才能に恵まれていたようです。
夢枕獏の原作を岡野玲子がマンガ化した「陰陽師」では、式神を操り、鬼神・妖魔・怨霊を飄々と退治するエピソードが描かれていますが、その話のベースは「今昔物語」などに収録されているもの。 その「今昔物語」中にも、タダモノでないヤツと記されています。

かつて京都の闇には鬼が徘徊し、左遷の憂き目にあい無念のうちに死んだ菅原道真公(今じゃ受験の神様ですが)の怨霊に脅かされ続けたといいます。
都の鬼門を神社などで防衛し、陰陽師はあらゆる方法を使って、都を術的に守っていたんですよね。
僕が京都に抱いているイメージの1つは、このお話の影響が強いんですね。

安倍家の家紋は、魔術関係にはお約束で出てくる五芒星。ふっふっふ、とほくそ笑んでしまいますね。
ここ晴明神社では、五芒星をあしらった魔除の札を売っています。お守りでなく魔除というのが、いかにもです。おみやげとしてゲットしました。


あああ。こんな写真撮っちゃって、祟りがあったらどうしましょう(^_^)
さて、晴明神社の近くには、晴明ゆかりのスポットとしてもうひとつ「一条戻り橋」というのがあります。
見るとなんてことない橋なのですが、葬式途中の死人が生き返ったり、鬼女と遭遇して晴明に封じ込めてもらったとか、いろいろ伝説が残っています。
改築前橋に使われていた石が晴明神社参道に置かれています。
このお方の名がやはりありました。そういえば京極堂のお仕えする神社は晴明神社の末社という設定でした。
これが魔除けの札!


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