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パンフの表紙
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ジョー・ブラックをよろしく 1999-01-02

3/3 ブラピと恋に落ちる、パリッシュの娘スーザンを演じるのは、クレア・フォラーニ。
僕の好きなスーパーモデル顔の彼女は、品のある顔立ちと涼しい目元から、思ってもいないほど豊かな表情を紬だします。
ブラピとキスするほどの至近距離でみせる、とまどいながら気持ちを確信していくときの表情は、観ている僕でさえ動悸が早くなってしまいました。
2人が接近するとき、カメラも相当近くから狙って撮っているんですね。髪の毛にあっていたピントが顎の先ではぼけているほどの至近距離。息づかいが感じられるほどのドキドキ感がありました。

スーザンの姉アリソンも、ストーリーに奥行きを出していたキャラクターです。
父の愛情は明らかに妹のスーザンに向けられているのですが、自分も父を愛しているのだということを、誕生パーティというカタチで表現しようとする不器用さ。たぶん一番自分に近いキャラクターなんですね。彼女の存在にすごく共感できました。
恋物語だけのストーリーなら、脚本からほとんどカットされてしまうような彼女の存在なんですが。入っているところに、181分の良さがあります。

ところで、パリッシュの行くところどこにでも付いてくる死神くん。取締役会議までも同席して、「ヤツは何者なんだ?」という疑惑が広がります。
この映画で唯一ウソっぽいと感じるのは、皆が皆ジョー・ブラックの存在を謎のまま受け止めているということでしょうか。
俗っぽく考えれば、紹介できない若い男を連れて歩いているとなれば、間違いなくお小姓さんか不義の息子でしょう。そういうことは断じてないほど、出来たお人柄としてパリッシュが描かれているということなんでしょうね。



ジョー・ブラックをよろしく(原題:Meet Joe Black)
1998年ユニヴァーサル映画提供 181分・ビスタサイズ
監督:マーティン・ブレスト
出演:ブラッド・ピット/アンソニー・ホプキンス/クレア・フォラーニ

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