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ゴルチエ・オム・オブジェ 1998-09-20
BORDER

GAULTIER HOMME objet 会社の営業時間中は、打ち合わせやら作業の確認作業やらに時間をとられちゃって、自分の作業にかかれるのは、ほとんどの人が退社した後の数時間。
という訳で、作業の遅れを埋め合わせるには、休日出勤をするハメになってしまう。これを読んでいるデザイナーのあなたも、そうなんでしょ?(ニヤリ)

1つのプロジェクトが昨日終わって、すぐに次のプロジェクトの制作に入ったのね。
この時期って、イメージを固めるために、手を動かしているよりも<考えてる時間>が必要なんだよね。こういう時間って、人のいない休日じゃないととれないのが悲しいけどさ。
ここ数週間仕事ばっかりで、「髪切りにいきたいなぁ」「映画観たいなぁ」という欲求を我慢に我慢してたもんだから、街に出たくて仕方なくなった。
集中して今日の作業を終わらせて、夕方6時!こんな時間に仕事を終えて銀座の街にいるなんて、ごっついステキだぜ!
なんといっても、まだデパートが開いているのが嬉しすぎる!
とりあえずお決まりのコースで、『H2』でSWATCHとGAPをみて、なにげに有楽町阪急に立ち寄ってみたら、「ゴルチエ・オム・オブジェ」OPENの文字が目にとまった。
大好きなJ.P.ゴルチエが、この9月からはじめたビジネスマン・ユースのライン「ゴルチエ・オム・オブジェ」。夏のボーナスをもらったとき、2ヶ月待って、「ゴルチエ・オム・オブジェ」のスーツを買うぞ〜!と心に決めていた僕にとっては、リニューアルした新宿丸井メンズ館までいかなくても、こんな近場でゲットできることに感謝しまくったのでした。

ゴルチエのクリエイティヴな発想と確かな技術力で生み出された洋服は、作品を買うような感覚で欲しくなってしまう。ヨージ・ヤマモトの服もそう。
ただ、ゴルチエの服をモノにするには、もうちょっとHな体型をしていないと様にならないんだけどね。(ヨージの場合は、あと5cm背が高くないと様にならない)
ゴルチエの服が好きっていう人間にとっては、普通のビジネス・スーツを着るという行為は、自分を偽る違和感だらけの行為だったはず。そんな中、メンズのデザイナーズ市場が活況を帯びている流れに乗って登場した、ゴルチエ・テイストで着ることができるビジネス・スーツのラインって、天からの授けモノみたいな気がする。

さすがにゴルチエだから、ちょっと丈の長いゴシックな感じのするラインを持ったジャケットがカッコよかったな。でも、スーツ選びには時間をかけたかったので、今日のところは、いつも着るような感じの黒のパンツと、薄手のセータをゲットしちゃいました。値段を見ずに買っちゃったけど、そんな高くないので、ニンマリ!
まだ商品数が少ないし、バリエーションも少ないんだけど、これからちょくちょく利用させてもらいましょ!

こういうラインができたことを歓迎する一方で、ゴルチエはもっとゴルチエらしい服を作り続けて欲しい、と思うのも正直なところ。
かつてはマドンナの着ていた服として話題となり、最近では映画『フィフス・エレメント』の衣裳が話題になったゴルチエだけど、そんなもんじゃないんだぜぇぇぇぇ〜。
ま、詳しいことはゴルチエ・マニアのGO-MAくんに譲るとして、久しぶりにゴルチエ印の服を買ってハッピーな気分になった僕なのでした。




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