Diary
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大いなる存在 1998-09-06
BORDER

飲料を買う時は、底に細工がされていないかよく確かめてからにしましょうね。 ペットボトルや紙パック飲料なんて、簡単に注射器でヘンなクスリを注入できるものねぇ。今までよく平気だったよなぁ。青酸やヒ素じゃなくて、覚醒剤だったり、バイアグラっだったり、ダチュラだったりする可能性だってあるものねぇ。

残業続きですっかりコンビニに頼った食生活をしているから、気をつけないと!すでに環境ホルモンにやられちゃってる気もするけどサ。

毒物ネタに限らず、最近ワイドショー・ネタが多いよね。
深夜に帰宅すると、ゆいが昼間のワイドショーをビデオ録画しておいてくれるので、ざっと目を通してるんです(笑) ず〜っと会社でお仕事の毎日だから、世間がどうなっているのか分からなくて不安になっちゃうんだよ(^^; 昼間の番組を当日の深夜に観るだけでも、タイムラグでリアル感が遠のいてしまう分、客観性が保たれていいんですよ。突っ込みも入れやすいしね(笑)
夏の暑さが次々と住人をぶち切れ状態にして、ついにピザ屋を襲撃してしまう『DO THE LIGHT THING』って映画があったけど、中途半端だった今年の夏、ムラムラした気持ちのやり場に困っているヤツらが、そこら中に潜んでいる気がするよ。

でも大雨で被害に遭われた方々はお気の毒です。
そして、防災グッズを実演してビルの5階から転落した、フジの女性アナウンサーにも同情いたします。この中継の現場は、僕の家から自転車で10分くらいのところなんだ。秒刻みで動くテレビのオンエア現場では、どんなに注意していてもアクシデントって起きてしまうんだね。

映像というのは、偶発的なシーンを意図的に再現したものだったりする。
とくにドラマなんかは、脚本がご都合主義だろうとなかろうと、観る人に感情移入をさせる共通体験を意図的に作り出した上で、撮影という客観作業に入る。
ドラマの見せ方、つまり演出力や映像力の神様だった黒沢明監督が、今日亡くなりました。
『七人の侍』『羅生門』『蜘蛛巣城』や『天国と地獄』『野良犬』など、時代劇にしても現代劇にしても、人間の表と裏、生命力、存在価値をしっかりと見せつけた上で、観客に甘えずストーリーを語りきる力技。映画らしさにこだわった、映画らしい映画を作り続けた監督。どこか神の目を感じさせる、僕らの日常よりも一段上の世界に存在していた人のようでした。

自分の運命は自分で切り開くものサ!といいながら、あきらかに運命の波というのは存在するから、人智の及ばぬ大いなる存在が、自分の人生に介在しているような気になることってあるよね。
自分の思考で、他人の人生が堕ちていくことの面白さ。
大いなる存在気分に浸りたい願望に、いま多くの人間が揺れ動いている気がする。
世紀末という言葉はあまりに安易で好きじゃないけど、次の時代に行くための助走が始まっているって感じはします。

さて、岬に辿り着くのはどういう人たちなのでしょう。




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