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なぜかカストラート 1998-08-11
映画カストラート・イメージ Photoshop5.01になって、カラーマネージメント方式が激変しちゃったものだから、細かいカラー設定をはじめにしておかないと、これまで作った画像の色が変わってしまってパニックになります。お前はそんな色じゃなかったハズだぁぁぁぁ!と、今日もどこかで絶叫が聞こえてきそうですね。

そんなこんなの今日この頃、なぜかカストラート・ネタが続いているんです。
カストラートというのは、18世紀頃のヨーロッパに存在した、永遠にボーイソプラノでいるために去勢された男性歌手のこと。数年前に『カストラート』という映画が公開され、一般的に使われるようになった言葉です(本当か?)。

カストラートである自分の存在理由を模索しながら、女性と完全に結合できないことや凡庸な作曲家の兄と音楽家ヘンデルとの確執などの苦悩を超え、純粋な音楽への愛と宗教的な境地によって、永遠の愛を獲得していこうとする主人公ファリネッリの姿がよく描かれてました。
映画の要ともいうべき伝説のカストラートの声は、カウンターテナーと女性ソプラノの声を合成して再現していたようです。

と、ここまでは前置きです(笑)
先日飼い猫のカヲルくんが、去勢手術をしたんですよ。まだまだ子猫だと思ってたけど、部屋中におしっこマーキングするようになっちゃったからね。動物病院から戻ってきたカヲルは、軽いショック状態になっちゃったけど、1日経ったら元のように元気になりました。マーキングしなくなって、よかったよかった。

この話をあちこちでしたところ、シライシくんとNOB.くんが揃って同じ反応をしました。「カストラートにされちゃったんだね…。」
さすがに僕の最も近しいところにいる人たちだ!同じ去勢された男たちでも、宦官じゃなくてカストラートという言葉がごく自然に出てくるなんて(涙)

さておき。
先日お付き合いで、NIFTYの某オフにお邪魔しました。
ホールを借り切って、それぞれ持参した楽器で曲ごとに参加、演奏、歌唱していくスタイルに新鮮な驚きを感じました。で、そこにですね、「映画カストラート・プロジェクト」という演目があったんです。
別に、その場でカストラートを作ってしまおう!というプロジェクトじゃないですよ(^^; 映画で使われた曲を演奏する訳ですね。ヘンデルの「歌劇リナルド」を中心とした選曲でした。

でも、その場でカストラートを創造するイベントだったとしたら、生涯忘れ得ぬイベントになったことでしょう、とも思うのさ。


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