DiaryMind-ware 99-04-13Return
 

昨年末から続いたお仕事の大津波。やっと出口が見えてきました。
とくに3月からは、納期に向かっていくつものプロジェクトがラストスパートで、家に帰れない帰れない(^^;
何かが片づいても何かが修羅場って状態が続いたから、集中力を持続させるのも大変でさ。明確な指示を出せないまま作業を進めてもらって、カタチになってから修正指示出しちゃったりして、スタッフには迷惑かけました。作業確認の返事がいつまでも返って来ない状態もすまなかったです。本人はフルで回転しているつもりだったんだけどねー。

ともすればカリカリして荒れてしまいそうな状況の中、レベルを一定範囲に保てたのは、スタッフと心落ち着かせるマインドウェアのおかげ。
今回のマインドウェアMVPは、UnderworldのCD「Beaucoup Fish」。 徹夜明けで思いっきり気分がローだったり、内心怒りに満ちていたり、集中力が保てなかったりした時、ヘッドフォンかけてひたすらこれ聞いてました。
テクノのリズムって、作業と思考のテンポにうまくシンクロしてくるんだよね。でまた、彼らの作る曲って完成度が違うんです。安心して音に寄りかかれるって感じ。クールなのに心優しい。
Underworldのメンバーは、デザイン集団TOMATOのメンバーともディゾルヴしているのは有名だけど、今回のCDデザインも印象的なブルーとプリミティヴな感触があって、とっても感じいい。「今」を音とデザインでクリエイトしていく彼らって、憧れの存在です。
来日公演に行けなかったのが本当に残念だったなぁ。

Underworld Official Website:
http://www.dirty.org/

大津波の最後の数日は、自分でもなんか壊れかけているのが分かる状態でした。
仕上げが当日になっても間に合わなくてさ、営業のK君がクライアントにプレゼンする時間直前にデータを送信して、なんとか間に合わせたような状態でした。あと30分!あと10分!という中で、細部の確認が完全にできないまま、とにかくカタチになったから見せた、という感じ。
そんな時にマインドウェアになってくれたのは、デビッド・シルヴィアンの新譜「dead Bees on a CakE」。
ビジュアル系バンドの元祖みたいな「Japan」時代から比べると、見る影もなくおじさんな風貌になってしまったシルヴィアンですが、音楽の深さはますます研ぎ澄まされ、神聖ささえ感じます。金儲けとは無縁なところに自らを置き、通俗的な視点の先にある、自分を探求していくためだけの音楽を作っているんですね。なんか邪念がない、って感じなのです。いろんな人間と仲を違えながら、自分が求める音楽を純粋に紡ぎだしていく孤高さがカッコいいです。
完成までに5年もかかったアルバムだそうで。でも気負いや受けを微塵も感じない静かな傑作です。
まさに、マインドウェアですね。

これは、友人けるとクンから誕生日プレゼントに贈ってもらったCD。音楽通の彼がくれる音楽は、やはりただものではなかった!これは、音楽兵器と言ってもいいかもしれない(^^;
はじめは狙ってヘタをやっているのかと思ったけど、そんな生やさしいものではないことに気がついた時、すでに脳は溶け出していました(^^;これが商品としてCDになっていること自体に愕然としてしまいます!
で、ライナーにフランク・ザッパのクレジットを見て、な〜るほどぉ〜(^^;
ああ、細かいことに頭を悩ましていることが莫迦らしく思えてくるぅぅぅ。
これも毒素が強いマインドウェアでした(^^;

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