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じらされて、PowerBookG4 2001-03-02

PowerBookG3のある生活から2年目に登場したPowerBookG4。
これだよ、これ!俺が待ち望んでいたものは!
AppleのサイトにあるApple StoreでPowerBookG4を受付開始した翌日、僕は当然のように「BUY IT」ボタンをクリックした。静かな恍惚感が僕を包んだ。
「ご注文内容をご確認ください」ページに来ると、納期予定が30日後となっている。この時点で日本での発売日は決まっていなかった。でも、店頭よりも早く確実に手に入れられるだろう。30日後といえば、誕生日直前だ。自分への誕生日プレゼントとしては最高だね!多少遅れたとしても、MACWORLD EXPO前には届くだろうから、ゆいの友だちにみせびらかすこともできるだろう。わっはっは。

そして2月1日。
ネットでは、PowerBookG4は部品調達が間に合わず春までリリース延期か?などという噂がたち始めたにもかかわらず、日本での発売は2月5日と正式アナウンスがあった。 そしてApple Storeから次のようなメールが届いた。

さて、PowerBook G4につきまして、今週より工場からの出荷を開始いたしました。 お客様からご注文をいただきましたカスタマイズ製品は、2月12日の週の週末より順次、配送される予定です。

<2月12日の週の週末>という遠回しな表現に、何かひっかかるものを感じたが、2月17日から発送なら、僕の誕生日に少し遅れて届くわけね。まあ許そう。

そして2月18日がすぎて…。
なんの音沙汰もない。きっと明日には、と思いつつApple Storeからの配送通知メールを待つ日々。
そういえば、友人NOB.がiBookをApple Storeで購入した時、遅れに遅れた納品の顛末を僕は知っていたじゃないか。ウキウキ気分は一挙に失意の日々に変わった。NOB.の過去の苦汁を僕もなめることになるのかぁぁー?

そして2月22日MACWORLD EXPO開催。
昔のように、Macの動向やアプリのバージョンアップに熱狂する訳じゃないけど、セミナー受講のため初日に幕張メッセへ行った。
Appleのブースに立ち寄り、安っぽい花柄ワンピースみたいなiMacと憧れのシネマディスプレイを横目で観ながら、大量に展示してあるPowerBookG4を嫉妬深く見つめた。
実物ははじめて見る。…カッコいい。思ったより画面がでかく、薄いのがすごい。キータッチもけっこういい感じだ。展示品をいじくりまわしながら「焦ることはない。どうせお前はもうすぐ俺のモノになるんだ。へへへ」と卑屈な笑いを浮かべるのであった。
翌日、Apple Storeから宅配が届いた。
なぁ〜んだ、じらしやがってぇぇ、 って思ったら、届いたのはPro Mouseと会社に置くために買った電源アダプターだけだった。
をい!(- -#)
さすがに堪忍袋の緒も切れて、Apple Storeに電話をした。本体はいつ届くんだー! 答えはこうきた「2週間後か3週間後の週末に発送予定」。また週末かよ!なんなんだよ、あんたらは!

まわりから、いろんな雑音が入ってきた。
初日に頼んだOMSさんのところには2月初旬には届いたよ、とか。アラスカで部品が止められているらしいよ、とか。 EXPO会場で勢いでIWSKさんが買って帰ってきたよ、とか。あれ、手塚さん、まだ届いてないんですか?とか(殴るぞ、てめぇ)
もういいです。仕事も細かい更新作業が山積み状態で、鬱屈した気分になっていたから、すっかり投げやり状態。

そして3月2日。
Apple Storeからメールが届いた。

さて、PowerBook G4につきまして納品が遅れましたことを深くおわび申しあげます。 お客様にご注文いただいた製品は今週工場から出荷される予定です。

やっと今頃詫びを入れてきたか。また週末がどうとか言ってるんじゃ?とメールを読み進もうとした時、ピンポ〜ンとチャイムがなった。
PowerBookG4が届いた。
メールの発信は昨夜でもう届いた?
驚きと喜びの合間に、確実に届くことが分かってからでないと詫びを入れない、Appleのアメリカ人気質に異文化を感じた僕であった。

でも自分のモノになるまでに苦しみが長かったせいか、ものすごい愛着を感じてしまうPowerBookG4。毎日大切にY's for Livingのタオルで包んで、一緒にいてあげるよ、ふふふふふ。




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