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21yamaha.com 2001-01-21

2001年1月21日12:00に、【21yamaha.com】というサイトがOPENしました。
タイトルでお分かりの通り、ヤマハ発動機さんが企業サイトとは別に、バイクやマリンをはじめとしたアウトドアを楽しむライフスタイルに役立つ情報サイトを立ち上げたんです。一企業情報の枠を越え、NEWSの中に他メーカーの情報も紹介していくことで、バイクやマリン人口の活性化に一役買おうという姿勢が「企業サイトの新たな展開」としてニュースとしても取り上げられたんですねぇ。

で、そのニュースがFMのJ-waveから流れてきたのを聞きながら「をい、ヤッベーよ。もう何が何でも21日にOPENしないと。」と徹夜明けでべたついたカラダに冷や汗を流したのが、19日午前中の話。

昨年末からかかりきりになっていた21yamaha.comのデザイン制作作業。そのせいで、年末にあったダンスイベントに出るのを見送らざるを得なかったのが残念! まぁ、お仕事だから仕方ないし、スケジュール的に覚悟はしていたけど、大変すぎました(苦笑)
今回は、直接ヤマハ発動機さんからの受注ではなく、日本アイ・ビー・エムのイノベーション・センターさんが受注して、ヤマハ発動機さんからのご指名でデザイン部分をウチが担当することになったんですね。
ヤマハ発動機さんとは、企業サイトの立ち上げ時からずっとデザイン面を担当させていただいたし、21yamaha.comのコンセプトづくり以前の段階で、ラフデザインを何案か提供していたこともあってご指名くださったと思うのですが…。
例によって実状を書く訳にはいかないので(苦笑)、視点を変えたネタでお送りします。

WEBページのデザイン作業っていうのは、グラフィック的な雰囲気を作ることと、伝えたいことをどう伝えるか、ナビゲーションをどう機能させていくかのインフォメーション・デザイン的なところ、更新を考えた汎用性をどう持たせるかを考えていくものです。
素材となる画像・写真やテキストを元に、情報を補完しながらカタチにしていく必要があるんです。そういう補完作業っていうのは、打ち合わせ上では見えてこなかったり、漠然としたままだったりするので、デザインイメージを作る人間の思いこみや想像力で、煙のような存在に輪郭線を与えることになります。
ウチの会社で受けたものでしたら、僕や浅見などの個人的な思いこみに寄ってしまうのですが、何社かが協力して作り上げていくとなると、個人ではなくプロジェクトの代表意志に従うことになります。ただし、それはとても時間がかかることですよね。とても1ヶ月弱の期間でどうにかなるものではありません。

この仕事をしていてよくあるパターンで「じゃあトップページを何案か見せて」というのがあるでしょ? でも、サイトが大きくなればなるほど、下の階層を先にカタチにしていかないと、効果的に下の階層に落としていく見せ方なんてできないんですよね。作り手としては、第2第3階層を作ってからトップページへのアプローチをかけていきたいところなのですが、今回もやっぱりトップから順番に下へ落ちていく方法でした。時間が押し迫っていることから、代表意志に沿った基準となるカタチをトップからだけでも決めていかないと、何も進まない状態でしたから。

というわけで、結局はヤマハ発動機さんのテイストを分かっているウチの思いこみで、「見た目」部分に関してですが、どんどん全体のカタチを埋めていく突っ走り体制になってしまったのでした。指名されたのはこういうことだったのか(^^;

新年早々人気のないオフィスで作業していて、数日経って会社が始まった時は、会社に泊まり込みしていたアクセル全開状態だったので、妙な気持ちでしたねー。
僕やテクニカルの(お馴染み)コイケさんは泊まり込みが続き、すっかり銭湯通いが日常に。着替え用ということで、これまで自分のキャラじゃないと避けていたユニクロに寄って、一挙にアイテムが増えてしまう始末。おかげですっかりユニクロンと化してしまいました(^^;
さらに、ウチのオフィスには仮眠ベッドはあっても仮眠スペースはないので(泣)、ベッドの周辺にダンボールで囲いを作り、まるでホームレスの住処みたいなのが出現していました。

1月21日12:00にサイトがOPENした時、まだ解決すべきことが山積み状態だったので、「感慨深さ」は何もなく、ただ「やっと年を越せた。2001年が訪れた。」とだけ思ったのでした。
この期間、他のサイトの仕事は、緊急なものだけは手がけましたが、ほとんどが待ってもらった状態だったので、モーゼが海を割って道を作りその海の壁が再び元に戻るかのように仕事が押し寄せてきます。で、すぐにまたボートショー・サイトの制作だ…。遠い目。




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