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これがみづきのいた場所。最大ズームの画像は、さすがにノイズだらけで、動画でないとそこにネコがいることを確認できないね。
運命の出会い 2000-07-30

新しい子ネコさんが来ました。
なんつーか、運命の出会いともいうべきエピードを語りましょう。

8/4のイベントに出るため、Ashes-2-Ashesの練習をNEXUSの時からのお馴染みの勝どき橋イヌイビル前でしていました。今回のチームは、女性4人に僕一人が男って構成なんだけど、午後の4時からの練習でも暑くて暑くて、人にお見せするに忍びない身体ながら上半身裸で練習してたくらいなのね。

夕方、あたりが薄暗くなってきて、ロケーションの東京タワーがライトアップされてきた頃、「ずっとネコの鳴き声がしてない?」という話になって、「そういえば、昨日の夜から聞こえてなかった?」ってことに気がつきはじめて、どこで鳴いているのかメンバーが散って探し始めたんです。救いを求めるような鳴き方だったから、じっとしていられなかったんですよ。
でも、どこにいるのか分からない。目の前は河と土手に沿った公園だけだし。

僕は、みんなの荷物が置いてある場所に一人残って(以前ここでビデオカメラなくした経験があるから)、耳に神経を集中して、ビデオカメラをナイトショット・モード&デジタルズームに切り替えて、声のする方にレンズを向けたんです。
そしたら、ネコらしき姿がデジタル・ズームで粗れた画面に映っているじゃありませんか!
これ、どこだよ?ってズームバックしてみると、唖然。河の真ん中、勝どき橋を支える2本の橋桁の手前にある水面から1mほどあがったところにある段差にいるじゃないですか!げっ、なんでそんなところに?
そういえば、夕方以降はひっきりなしに屋形船が往来し、昼間はプレジャーボートやマリンジェットが行き交っていたから、誰かが船であそこに置いていった可能性もあるよな。くっそー、なんで逃げられない場所に置き去りにするんだー!

メンバーを集めて、とりあえずネコの姿を確認したことを報告。MIHOとSEMVAさんは近くの交番に相談しに走り、僕は橋の上まで行ってネコの姿を間近で確認しに行きました。
橋の手すりから身を乗り出してみてみると、白と黒の牛柄の子ネコが必死に鳴いてます。をいをい、どーしてみんな気がつかないんだよ?少し離れたところに、手こぎボートで釣りをしている人たちがいたので、その人に向かって大声で「ネコがいるから陸まで運んであげてくださぁーい」って頼んだんだけど、相手にしてもらえず、「どーしたらいーんだ?」って気持ちでふたたび手すりから身を乗り出してみると、ネコの姿がない。
え?海に落ちた?それとも屋形船が通過するときに誰か助けてあげた?わからないけど、とにかくもうあの鳴き声も聞こえなくなってしまいました。

ネコがいなくなったことで、僕らはすっかり塞ぎ込んでしまいました。あともう少し早く気がついてあげていれば、なにか助けてあげる方法があったかもしれないのに…。
泣き出してしまう子もして、ダンスの練習どころじゃなくなってしまいました。
でも、今練習しないと、もう時間がない。イベントまでもう1週間ないんだから。
黙々と練習を再開して、1時間くらい経った頃かな。土手の端から、あの子ネコがこっちに向かって歩いてきたんですよ!すごい、どうやって?でもたしかにあそこにいたネコです。声も柄も。

思わぬハッピーエンドに僕らは大喜び。条件反射のようにコンビニに走って、エサの缶詰や牛乳を買い揃えました。
で、この子は僕らにすごくなついてくるんです。この子飼われてたんだ、しかもかわいがられてたみたいだ。じゃあなんで捨てるんだよ!
この奇跡のようなネコさんをこのまま置き去りにはできない…。メンバーの子が、「手塚さん、ゆいさんなら絶対OKするよ」なんて言い出して、ゆいに携帯で「運命の出会いのネコさんがいるんだ…」って伝えたら、すぐさま「連れておいで」って返事が返ってきて、この子はウチの子になったのでした。

なんで河の真ん中から生還できたのか、未だ謎なんだけど、奇跡か妖術か、とにかくラッキーな出来事には違いありません。
僕が裸になるくらい暑い2日間を、何も食べずに河の真ん中で過ごすという恐い経験をしてきた子なのに、性格がいいのがステキです。僕にもラッキーを分け与えてくださいね(^^)
名前は、水辺で出会ったのと文月(ふみづき)の終わりに来た子なので、「みづき」と名付けました。

みづき  家に連れ帰った頃よりも、だいぶ顔つきが丸くなってきました。祐介やKisaraとも仲良くやってます。
(8/15撮影)


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