【ARYA:ひとりごと】
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2001.7.07
『アール・ヌーヴォー展』

すげー混んでるって評判だけは耳にしていた「アール・ヌーヴォー展」。
ゆいとみーちゃんが見に行くというので、会期も明日までだしご一緒させてもらった。
この日は、夕方からゆいと一緒に入谷・朝顔市+ディナーをするためオフにしてたからね。

入場までに40分待ちという、噂通りの大人気。上野公園の都美術館だから、デートで来ているようなヤツらもいたし、アート好きとは思えない人たちも多かった。
かくいう僕らも、美術史的にどうとかいうんじゃなくて、すげー!かっこいー!で作品見ちゃうお気楽なやつらだけど(笑)

優美で流れのある曲線と、自然に向けられたモチーフ。それはどこか「エイリアン」の世界を洗練された色彩で描きなおした有機的な人工物の世界。
アール・ヌーヴォーを代表するアーティスト、ガレとラリックの作品は、確かに目を引くし、カッコいいものが多かったよ。そして今回お気に入りに加わったのは、ドーム兄弟の作品。彼らのつくる装飾ランプは、有機的なグロテスクさとゴッサム・シティ的な邪悪さが潜んでいて、僕らは見事に反応しちゃった。

アール・ヌーヴォーって、初期の解放的な意識から生み出されたエロティックで邪悪な雰囲気がいい感じなんだよなぁ。
多用されてたトンボのモチーフだって、イメージ自体はグロテスクだもん。獰猛そうなのもあったし。そうそうオニヤンマって咬まれると相当痛いもんね(回想)

家具はどれもカッコよかった!ロココほど装飾過剰でないし、日本美術にも影響された直線構成と色使いは好みだからね。それに…拷問道具ちっくな椅子もね(思い切り反応)。装飾という名の下に、エロティックな妄想をカタチにしちゃうのがオシャレでございます。
あと、パリの地下鉄入り口を再現したセットも見応えあったよ。赤い街灯が怪しげで、バットマンが棲む屋敷の門って感じだった(^^)

アール・ヌーヴォーもさ。後期になると、様式化された洗練に行き着いちゃうんだよね。そうなると、とたんに毒がぬけた、単なる装飾スタイル。なんかつまんないの。

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